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ぴーすけ

ネームプレート-17歳-

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もう10年以上前の恋。子育て奮闘中の今でも、ふとした時に思い出す…青春時代の思い出。

出会いは、中1の春。相手は、隣の席の男子。無愛想で、不良っぽくて、最初は大ッ嫌いだった。

3年間、同じクラスだった彼とは、しょっちゅう喧嘩していたけど、グループで遊ぶ仲になった。私の気持ちは周りにも本人にもバレバレだったけど、関係を壊したくなくて、アクションを起こさなかった。彼には彼女が居たし、自分は彼のタイプでないことも分かっていたから。

彼とは別々の高校へ進学することが決まった。卒業式を数日後に控えた頃、彼が彼女と別れたという話を聞き、卒業式に思い切って告白することに…

-卒業式当日-
肝心な日の朝…彼と喧嘩をしてしまった。卒業式の日に好きな人のネームプレートを貰うのが流行っていて、冗談半分にせがんだら…超!!冷たい反応だったという理由。結局、目を合わせることもなく1日が過ぎた。

春休みに携帯を買ってもらい、友人経由で彼と連絡先を交換したものの…あの出来事が引っかかり、連絡はしなかった。そして、彼からも連絡は来なかった。

-私からの連絡、待ってなんかないよね…

高校生活は、それなりに楽しかった。ただ、恋愛はできなかった。気になる人ができても、どうしても比べてしまう。…やっぱりアイツが好き…

気付けば、高2の秋になっていた。

17歳の誕生日の数日前に初めてメールを送った。5時間ぐらい打ったり消したりして、最終的に直球勝負に出た。

「久しぶり。話があるから、2人で会えない?」

返事は30分もしないで来た。
「いいよ。でも、部活あるから25日でいい?」

すぐに約束の日はやってきた。中学の頃、よく遊んだ思い出の海。

1年半ぶりに見る彼。久しぶりに会った感じもせず、他愛もない話をした。数分して、彼から「話ってなに?」と聞いてくれた。緊張で涙が溢れてくる。何も喋れない私。こんな姿を見せたのは初めてだった。

しばらく波の音だけが聞こえていた。

「お前、そんな泣くんだな…」

ちょっと笑って、頭を撫でてくれた。更に涙が止まらなくなる私に彼が静かに言ってくれた。

「わかってるよ。多分わかってる…お前が言いたいこと。同じこと、俺も言いたいから来た」

今度はびっくりして涙が止まらなくなった私に

「これ…誕生日プレゼント。今更だけど…」

と、彼が私に差し出したのは、あの日、私が欲しかった彼のネームプレート。

4年越しの想い。
『…今更じゃない。今も好きだもん…』

13歳から始まった長い長い片思いが実ったのは、17歳の誕生日だった。

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最終更新日:2016-06-21 03:37

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